安倍首相 在職日数歴代3位 伊藤博文に並ぶ2720日
安倍晋三首相は6日、第1次内閣からの通算在職日数が2720日となり、初代首相を務めた伊藤博文と並んで歴代3位となった。
政権が続けば、8月には戦後最長の佐藤栄作を抜き、11月19日には戦前の桂太郎と並び歴代最長となる。伊藤の明治憲法起草や、佐藤の沖縄返還といった「レガシー(政治的遺産)」を残せるかどうかが課題だ。
2006年9月に発足した第1次安倍内閣は、わずか1年で退陣。12年12月下旬に第2次内閣として復帰し、第4次まで政権を維持している。
これまで公務員らの機密漏えいに厳罰を科す特定秘密保護法や、集団的自衛権の行使を可能にする安全保障関連法を野党の反対を押し切り成立させた。菅義偉官房長官は5日の記者会見で「一つ一つの課題に全力で取り組んできた結果、(第2次内閣発足から)6年5カ月もたったのかな、という思いだ」と述べた。
長期政権となる中、首相の悲願とする憲法改正や、北朝鮮による日本人拉致問題の解決は見通しが立っていない。昨年秋、交渉加速に合意した北方領土問題を含むロシアとの平和条約締結交渉も難航している。