陸自イラク日報、隠蔽の疑い…昨年3月に確認
「存在しない」としていた陸上自衛隊のイラク派遣時の日報が陸自内に保管されていた問題で、小野寺防衛相は4日、日報が昨年3月の時点で、陸自研究本部(現・教育訓練研究本部)の教訓課で見つかっていたと発表した。
課長らが存在を把握したが、当時の政務三役などには報告されていなかった。
組織的な隠蔽の疑いがあり、小野寺氏は、大野敬太郎防衛政務官をトップとする調査チームを作り、全容解明を指示した。
防衛省はこれまで、同本部から陸上幕僚監部に日報の存在が報告されたのは今年1月12日だったと説明しており、実際にはそれより9か月以上前に存在を把握していたことになる。