新幹線殺傷 無期懲役求刑“また殺します”
去年6月、東海道新幹線の車内で乗客3人を殺傷した罪などに問われた男の裁判員裁判で、検察側は男に「無期懲役」を求刑した。
小島一朗被告は去年6月、走行中の東海道新幹線の車内で乗客の女性2人にナタで切りつけケガをさせた上、止めに入った梅田耕太郎さんを殺害した罪などに問われている。
9日の裁判で検察側は、「『刑務所に一生入りたい』という目的を達成するため、落ち度のない被害者を狙った計画的な無差別殺人で、犯行態様は極めて悪質」として、小島被告に「無期懲役」を求刑した。
一方、弁護側は「長期の服役で反省することは十分に期待できる。過剰に重い刑を科すことは適切ではない」と主張した。
小島被告は裁判長から最後に何か言いたいことを問われると、「有期刑になれば出所して必ずまた人を殺します」「死刑になったら潔く諦めます」などと語った。判決は今月18日に言い渡される予定。