熱射病死の小1「疲れた」校長「判断甘かった」
「高温で校外学習に行かせ、大切な子供の命を失ってしまった。判断が甘かった」。
愛知県豊田市立梅坪小学校で17日、1年の男子児童(6)が熱射病で死亡したことを受け、市役所で記者会見した籔下隆校長は頭を下げた。
児童らが同校から約1キロ離れた和合公園へ校外学習に出発した午前10時頃、同市の気温はすでに32度を超えていた。
籔下校長は、名古屋地方気象台が高温注意情報を出していたことを把握していたが、校外学習の実施を見合わせるなどの指示は出さず、教師らの判断にまかせていたという。
児童らは帽子をかぶり、水筒を持っていたが、男児は担任に「疲れた」と訴えた。
学校に戻った後の教室で、担任が話しかけているうちに唇が紫色になって同11時50分頃に意識を失い、搬送先の病院で午後0時55分頃に死亡が確認された。