悪質ないたずら 名古屋城本丸、柱2カ所に傷 完全な修復難しく被害額は算定不能
名古屋市は10日、第2次大戦中の空襲で焼失し木造復元した名古屋城本丸御殿で、柱2カ所に傷が付けられていたと明らかにした。
完全な修復は難しいという。市は悪質ないたずらとみて、愛知県警中署へ被害届を提出する方針。
市によると、柱に「りょうじ」(縦8センチ、横2センチ)、「カイ(もしくはサイ)」(縦2・5センチ、横2センチ)と平仮名や片仮名で傷が付けられていた。
深さはいずれも0・5ミリ。柱の交換は困難で、削るとかえって目立つ恐れがあることから、市は蒸気を当てるなどして傷を目立たなくする。被害額は算定不能という。