歌舞伎町ぼったくり通報10倍増…2百万請求も
東京都新宿区歌舞伎町で、飲食店から高額な料金を請求されるいわゆる「ぼったくり」被害が昨年秋から急増している。
今年1〜4月の通報件数は昨年同期比の約10倍。
多くの企業でボーナスが支給される今月、区では、警察や商店街と連携し、注意を呼びかける啓発活動を強化する。
区によると、歌舞伎町でのぼったくり被害に関する110番件数は昨秋頃から急増。
昨年1〜4月は計106件と毎月30件前後で推移していたが、今年は同期比で計1052件と約10倍になった。
歌舞伎町にはぼったくり店舗が約20店あることが確認されており、客引きから「安いセット料金で若い女の子と飲めます」などとそそのかされて入店したところ、サービス料やチャージ料などの名目で高額な料金を請求される手口がほとんど。200万円以上を請求されたケースもあったという。
2次会、3次会を狙った遅い時間帯が多く、週末にかけて被害が増える傾向にあるという。
区では、今月がボーナス支給月にあたり、被害がさらに多くなることも予想されることから、24日からの1週間を「客引き対策強化週間」と位置づけ、午後8時から警察や地元商店街とともに約30人でパトロールしながら、通行客に注意を促す。
また、「ぼったくり被害多発!」と書かれたチラシを飲食店やホテルなどで配布。
チラシは外国人観光客にもわかるよう中国、韓国、タイ、ネパール、ミャンマーの5か国語で作成する。