老衰で死亡したヒロ（２０１５年５月、岡山市北区の池田動物園で）

岡山市北区の池田動物園は１４日、国内で飼育されているトラで最高齢だったベンガルトラの「ヒロ」（雄、２４歳）が、死んだと発表した。
人間なら１００歳以上に相当し、老衰とみられるという。

ヒロは１９９３年４月に同園で生まれた。
子供の呼び声によく反応して顔を向けるなど、園を代表する人気者で、週末は獣舎の前に人だかりができた。
ただ近年は足腰が弱り、獣舎で休むことが多くなり、１３日午後９時頃に園職員が死んでいるのを確認した。

副園長の忠政智登士さん（８２）は「悲しい気持ちもあるが、日本で一番長生きして多くのお客さんを喜ばせてくれたことに、ありがとうと言いたい」と話した。
同園は２１日午前１１時から、園でお別れ会を予定している。