相撲協会、貴乃花親方に反論 圧力は「一切ない」引退届&転籍願も受理せず
日本相撲協会は25日、協会から離れる意向を示した貴乃花親方(元横綱)の会見を受け、東京・両国国技館で芝田山広報部長(元横綱・大乃国)が対応した。
告白状を事実無根と認めなければ、どの一門にも所属できないことなど、貴乃花親方が主張した協会からの有形無形の“圧力”について「そのような事実は一切ない」と真っ向反論。
退職届、弟子らの転籍願も書類不備などの理由で受理しなかったと明らかにした。
会見で貴乃花親方は、内閣府に一時提出していた告発状の内容について、事実無根であると認めるように協会から迫られたと説明。
さらに、認めなければ親方を辞めなければならなくなるとの“圧力”をかけられたとされるが、同部長は「そのような事実は一切ない」と完全否定し、「協会として事実無根であると認めなさいという見解は出していない」とした。
所属一門は内定していれば27日の理事会で承認する方向だったが、貴乃花親方だけが未定のまま。
また、協会側は27日に無所属のままでも、再度調整する時間的猶予を与える考えもあったという。
秋場所中には旧貴乃花一門の阿武松理事(元関脇・益荒雄)が「弟子も部屋もある。一緒に頑張っていこう」という旨の説得を再三試みたという。
一方、貴乃花親方が会見で明かした「一門に入る条件は告発内容の否定」と伝えてきた「役員の親方」とは阿武松親方を指すとみられる。この点でも、貴乃花親方と協会側の主張に隔たりがある。
再度、提出書類をそろえたとしても弟子らの転籍願の受理には、今後の理事会の承認が必要。今回の退職騒動はまだ尾を引きそうだ。