赤ちゃんポストの病院、「匿名で出産」導入検討
親が養育できない子どもを匿名で託せる「こうのとりのゆりかご」(赤ちゃんポスト)を運営する熊本市の慈恵病院は16日、妊婦が周囲に知られずに出産し、子どもは後に出自を知ることができる「内密出産制度」の導入を検討していることを明らかにした。
安全な出産と出自を知る権利の保護を両立させるのが目的で、行政手続きの課題などについて熊本市に相談するという。
ドイツで導入されている内密出産制度では、母親は公的な承認を受けた妊娠相談所にだけ実名を明かし、医療機関では仮名で出産する。
子どもは育ての親と養子縁組し、16歳になると、生みの親の情報を閲覧することができる。
ゆりかごに預けられた子どもは、2007年5月の開設から10年間で130人。
うち62人が、自宅などで医師らの立ち会いがない状態で生まれていた。
安全な出産と出自を知る権利の保護を両立させるのが目的で、行政手続きの課題などについて熊本市に相談するという。
ドイツで導入されている内密出産制度では、母親は公的な承認を受けた妊娠相談所にだけ実名を明かし、医療機関では仮名で出産する。
子どもは育ての親と養子縁組し、16歳になると、生みの親の情報を閲覧することができる。
ゆりかごに預けられた子どもは、2007年5月の開設から10年間で130人。
うち62人が、自宅などで医師らの立ち会いがない状態で生まれていた。