医師が勘違い 食道がん手術で胃を全摘出
高知県の高度医療を担う高知医療センターで、去年、食道がんで手術を受けていた女性の胃を、医師が勘違いして摘出する医療ミスがあったことが分かった。
高知医療センターによると、去年11月、高知県内の50代の女性に対して行った食道がんの手術で、本来は胃の一部を切除する予定だったが医師が勘違いし、摘出する必要のない胃を全て切除していたことが分かった。
がんの摘出自体は成功し、女性は現在自宅療養中で、センターは今後、慎重に経過を観察するとしている。
センターは過失を認め女性に賠償金を支払う方針で、吉川清志病院長は「患者とご家族に心と体の苦痛をおかけしたことについて、心からおわびする。再発防止に努める」とコメントしている。