新潟で震度6強 震源は山形県沖 新潟市などで9000戸以上停電 津波も観測
18日午後10時22分ごろ、新潟県村上市で震度6強の地震があった。
気象庁によると、震源地は山形県沖で震源の深さは約10キロ。地震の規模はマグニチュード(M)6・8と推定される。他に山形県鶴岡市で震度6弱を観測した。
村上市の高齢男性が転倒し、ケガをしたほか、山形県内では複数のケガ人がいるとの通報があった。
震度6強以上の地震は、18年9月6日に北海道胆振東部地震(M6・7)で、厚真町で震度7を記録して以来。
気象庁は山形県と新潟県上中下越、佐渡、石川県能登に津波注意報を出し、18日午後11時5分、新潟県の粟島に微弱な津波の第1波が到達したとの観測情報を発表した。
東北電力によると、山形県鶴岡市や酒田市、新潟市や新潟県村上市で計9000戸以上が停電。
上越新幹線燕三条―新潟間で乗客68人の「とき480号」が足止めとなった。また、山形新幹線「つばさ159号」が福島―米沢間で足止めとなり、乗客190人が乗っていた。
北海道沖から新潟県沖にかけての日本海では、秋田県沖が震源となった1983年の日本海中部地震や93年の北海道南西沖地震などがある。
遠田晋次・東北大教授(地震地質学)は「活断層の密集域で、一部の断層が動いたのだろう」と話す。
今回の震源は陸地に近く、2007年の新潟県中越沖地震とメカニズムや地震の規模が似ているとも指摘する。