プロゴルファー中村容疑者逮捕 大学生の自転車接触、ひき逃げ
兵庫県警宝塚署は10日、自動車運転処罰法違反(過失傷害)と道交法違反(ひき逃げ)の疑いで、プロゴルファー中村通容疑者(67)=宝塚市=を逮捕した。
逮捕容疑は9日午後6時15分ごろ、宝塚市中筋の県道を乗用車で右折する際、男子大学生(25)の自転車に接触して軽傷を負わせ、そのまま立ち去った疑い。容疑を認めている。
宝塚署によると、中村容疑者は、走行していた県道の反対車線側にある入浴施設の駐車場に入ろうと右折した際、歩道を走っていた大学生の自転車に接触した。
ぶつかったのは車の右側面と、自転車の前輪。転倒した大学生は右膝を打撲するなどのケガを負った。
大学生が通報し、入浴施設の防犯カメラに、中村容疑者が車から降りる姿が写っていた。
スコアを自己申告するスポーツで戦ってきた同容疑者だが、事故をすぐに申告せずに、立ち去ってしまったようだ。
日本ゴルフツアー機構(JGTO)のホームページなどによると、中村容疑者は17歳でプロテストに合格すると、国内ツアーで通算20勝を挙げるなど活躍した。
日本プロゴルフ協会(PGA)の倉本昌弘会長は「非常に残念。現時点では報道でしか状況がつかめていない。詳しい状況が分かり次第、会見などの対応をしていきたい」とコメントした。
協会としての処分も未定で、警察の捜査状況など「推移を見守るしかない」と話すにとどめた。