脅迫状の筆跡鑑定は「別人」結果 埼玉狭山事件
埼玉県狭山市で1963年に女子高校生(当時16)が殺害された狭山事件で無期懲役が確定し、服役後に仮釈放された石川一雄さん(79)の第3次再審請求で、弁護団が、高校生宅に届いた脅迫状の筆跡は石川さんのものと異なるとする新たな鑑定結果を東京高裁に提出したことが16日、弁護団への取材で分かった。提出は15日。
高裁の確定判決では、逮捕の2日前に石川さんが警察に出した上申書の筆跡と、身代金を要求する脅迫状の筆跡が一致するとした検察側提出の鑑定結果が有罪の根拠の一つとされた。
弁護団は、コンピューターを使った筆跡鑑定を研究する東海大の福江潔也教授に鑑定を依頼。
脅迫状と、石川さんが書いた上申書から「い」「た」「て」「と」の4文字を抜き出して比較したところ、99・9%の確率で別人のものだとの結果が出たという。
事件は63年5月1日、下校途中に高校1年の女子生徒が行方不明となり、3日後に遺体で発見された。
埼玉県警は強盗殺人などの疑いで、現場近くに住む石川さんを逮捕。77年に無期懲役が確定し、94年に仮釈放された。
再審請求はこれまでに2回退けられ、2006年5月に第3次請求をした。
高裁の確定判決では、逮捕の2日前に石川さんが警察に出した上申書の筆跡と、身代金を要求する脅迫状の筆跡が一致するとした検察側提出の鑑定結果が有罪の根拠の一つとされた。
弁護団は、コンピューターを使った筆跡鑑定を研究する東海大の福江潔也教授に鑑定を依頼。
脅迫状と、石川さんが書いた上申書から「い」「た」「て」「と」の4文字を抜き出して比較したところ、99・9%の確率で別人のものだとの結果が出たという。
事件は63年5月1日、下校途中に高校1年の女子生徒が行方不明となり、3日後に遺体で発見された。
埼玉県警は強盗殺人などの疑いで、現場近くに住む石川さんを逮捕。77年に無期懲役が確定し、94年に仮釈放された。
再審請求はこれまでに2回退けられ、2006年5月に第3次請求をした。