一時停止しない理由「対向車が停止せず危ない」
全国で調査した1万1019台のうち、止まった車は948台で、一時停止率は8・6%。
岡山県は全国平均を上回る10・8%で13番目に高かったものの、1位の長野県(58・6%)の5分の1以下だった。
また、JAFでは昨年6月にも、信号機のない横断歩道に関するインターネットのアンケート調査を実施。
一時停止をしない理由について尋ねたところ、「自車が停止しても、対向車が停止せず危ない」(44・9%)、「後続車がなく、自車が通り過ぎたら渡れる」(41・1%)、「歩行者がいても渡るかどうか分からない」(38・4%)などが上位を占めた。
道路交通法には「歩行者が横断しようとしている時、車は一時停止して歩行者を優先させる」「歩行者が確認できない時は、横断歩道の停止位置で止まれるような速度で走る」などの規定があり、違反点数は2点で、反則金は普通車で9000円が科せられる。
県警交通企画課によると、今年は11月末時点で、県内の信号機がない横断歩道での事故は22件、横断歩道上で人や自転車の通行を妨害するなどの違反は244件に上るという。
10日には岡山中央署が啓発活動を行い、署員やボランティアの地域住民らが「5キロ減速」「横断中」などと書かれた旗を掲げ、ドライバーに注意を促した。
同署の青木誠・交通官は「『歩行者がいたら止まる』という基本的なルールを守ってもらえるように、取り締まりや啓発を強化していく」と話している。