ゴッホ「ひまわり」ずらり 大塚国際美術館、展示室新設
陶板で複製した西洋美術の名画を千点以上展示する大塚国際美術館(徳島県鳴門市)は、ゴッホの「ひまわり」7点の原寸大陶板を一堂に見ることができる展示室を新設し、20日に式典を開いた。
開館20周年記念のイベントで、式典には、ひまわりを所蔵する各国の美術館関係者らが出席。
オランダ・アムステルダムにあるゴッホ美術館のリカルド・バン・ダム氏は「陶板というユニークな再現方法で、世界に散らばっていた7枚を一度に見ることができるのは素晴らしい」とあいさつした。
花瓶に入った構図の「ひまわり」は全部で7点描かれたとされ、6点が日本や欧米など世界各地に点在。
残る1点は兵庫県芦屋市の事業家宅にあったが、1945年8月の空襲で焼失している。
大塚国際美術館はこれまで、ゴッホ美術館所蔵の1点と、芦屋市で焼失した幻の「ひまわり」を陶板で復元し展示してきた。
今月21日に迎える20周年を前に、残る5点の版権の取得に成功した。