あいみょん、「順風満帆と言われるのが悲しい。苦悩や苦労は時間じゃなくて密度」
シンガーソングライターのあいみょん(23)が16日放送のNHK音楽番組「SONGS」(土曜・後11時)に出演。楽曲制作の原点となる思いを語った。
15歳の時に家にあったギターを使って作曲、作詞を始めたあいみょん。
友人がインターネットにアップした動画がきっかけで事務所にスカウトされ、昨年にはデビューから4年で紅白歌合戦の出場を果たした。
聞く人の心に刺さるメロディーと独特な世界観を放つ歌詞が若者を中心に共感を呼んでいる。
そんなあいみょんも、3年ほど前はライブハウスでのライブに観客が集まらず、自分の友人らたった3人の前で歌っていたこともあった。
「(周りから)順風満帆と言われるのが悲しい。苦悩や苦労は時間じゃなくて密度だと思っている。私とマネジャーさんが過ごしてきた4年間はすごい濃厚だったので、とんとん拍子って言われると悔しいと思うときがある。4年間でできることは全部やってきた」と今の心境を明かした。
番組内で敬愛しているという芸術家・岡本太郎さん(96年死去)の作品が展示されている川崎市の岡本太郎美術館を訪問したあいみょん。
「妙なものに人間は惹かれる。(岡本太郎さんの作品は)基本的に気持ち悪いところがある。白いキャンバスの中に収まりきらない表現をしていると思う」と魅力を語った。
さらに「自分の発想のままに何かをぶつけるというのは、意識しているというか、そうじゃないと、と思うことはありますね。だから迷いなく、発想のままに作りたい。音楽は義務じゃないので」と表現者として、創作の原点となる思いを語った。