タイ洞窟、13人全員救出 閉じ込め18日目「熱なく体調良い」
タイ海軍特殊部隊などは10日、北部チェンライ県のタムルアン洞窟に取り残された地元サッカーチームの少年らの救出作業を再開し、残されていた5人全員を救出した。
少年12人と男性コーチの計13人が洞窟に閉じ込められてから18日目。世界が注目した救出劇は、全員の奇跡の生還で幕を閉じた。
この日夜、全員が救出されたことが伝えられると、洞窟周辺は歓喜に包まれた。
少年らを乗せたとみられるヘリコプターが上空を通過すると一斉に拍手が湧き起こった。
当局筋によると、作業開始3日目となった同日朝の段階で、洞窟にいたのは少年4人と男性コーチ1人。最後に脱出したのはコーチだったという。
水のたまった洞窟からの脱出は潜水を余儀なくされるため危険が伴い、全員救出が実現するかは予断を許さなかった。
タイは現在、雨期。洞窟内の水位上昇の原因となるまとまった雨も予想され、早急な救出活動を迫られていた。
9日までに救出された少年8人は病院で健康状態の検査を受けている。
タイ保健当局者は8人について「熱はなく、体調は良い」と述べ、少なくとも1週間入院するとの見通しを明らかにした。