参院6増を衆院委で可決、野党「不信任」で抗議
国会で17日午前、会期末の22日をにらんだ与野党の最終攻防が始まった。
衆院政治倫理確立・公職選挙法改正特別委員会(倫選特)では、参院定数を6増する自民党など提出の公選法改正案が賛成多数で可決された。
採決に先立ち、立憲民主党などは平沢勝栄委員長(自民)の不信任動議を提出して抗議したが、反対多数で否決された。
与党は、公選法改正案を17日午後の衆院本会議に緊急上程することも視野に入れているが、遅くとも18日の衆院本会議で可決、成立させるスケジュールを描いている。
公選法改正案は、参院の選挙制度について〈1〉比例選定数を4増し、他候補に優先して当選する「特定枠」を創設〈2〉埼玉選挙区の定数を2増――する内容。この日の衆院倫選特では、野党から「(定数を増やすなら)経費節減を約束すべきだ」(国民民主党の後藤祐一氏)などと求める声が相次いだ。
改正案提案者の磯崎仁彦・自民党参院議員は「新たな負担を国民にお願いしない覚悟で臨みたい」と応じ、理解を求めた。