搬送遅れ・期限切れ薬剤投与、救急隊ミス非公表
長野市消防局篠ノ井消防署で今年に入り、救急車が搬送先の病院を間違え到着が遅れたほか、使用期限の過ぎた薬剤を患者に投与していたことがわかった。
市消防局はいずれも「家族が望まなかった」として公表していない。
市消防局によると、1月下旬に心肺停止状態の女性を救急車で搬送する際、病院を間違えて到着が約7分遅れた。救急車を運転する隊員に、同乗した別の隊員が行き先を正しく伝えなかった。
女性は約1週間後に死亡したが、市消防局は「遅れが影響したとは考えにくい」としている。
5月下旬には、救急救命士が、搬送中の患者に使用期限が約3か月過ぎた薬剤「ブドウ糖」を注射した。薬剤は点検ミスで交換されず車内に配備されたままで、使用する際に期限の確認も怠った。
昨年7月にも、資料を関係事業所など約300か所にファクスで送信する際、黒塗りにすべき個人情報の一部をそのまま送っていた。
市消防局によると、「職員のミスで患者に迷惑をかけた際は公表する」としているが、明文化された基準は設けていない。今後も明文化する予定はないという。
3件に関わった隊員は、それぞれ口頭で厳重注意を受けた。
市消防局の鎌田富夫警防課長は「(関係者から)要望があれば非公表とするわけではないが、今回は特例で非公表とした」と説明している。
市消防局はいずれも「家族が望まなかった」として公表していない。
市消防局によると、1月下旬に心肺停止状態の女性を救急車で搬送する際、病院を間違えて到着が約7分遅れた。救急車を運転する隊員に、同乗した別の隊員が行き先を正しく伝えなかった。
女性は約1週間後に死亡したが、市消防局は「遅れが影響したとは考えにくい」としている。
5月下旬には、救急救命士が、搬送中の患者に使用期限が約3か月過ぎた薬剤「ブドウ糖」を注射した。薬剤は点検ミスで交換されず車内に配備されたままで、使用する際に期限の確認も怠った。
昨年7月にも、資料を関係事業所など約300か所にファクスで送信する際、黒塗りにすべき個人情報の一部をそのまま送っていた。
市消防局によると、「職員のミスで患者に迷惑をかけた際は公表する」としているが、明文化された基準は設けていない。今後も明文化する予定はないという。
3件に関わった隊員は、それぞれ口頭で厳重注意を受けた。
市消防局の鎌田富夫警防課長は「(関係者から)要望があれば非公表とするわけではないが、今回は特例で非公表とした」と説明している。