カワウソ赤ちゃん、年の瀬誕生…新江ノ島水族館
神奈川県藤沢市片瀬海岸の新江ノ島水族館で昨年暮れ、3匹のコツメカワウソが生まれた。昨年3月に展示コーナーがオープンして以来、赤ちゃんの誕生は初めて。
普段は巣箱の中で、母親のミサキ(1歳)と父親のヨモギ(10歳)に育てられているが、親にくわえられて外に出てくることもあり、来館者の人気を集めている。
赤ちゃんたち(性別はまだ不明)は昨年12月21日に1匹、同22日に2匹生まれた。いずれも誕生時の体長は約15センチ、体重約100グラム。
生まれた時は、白い産毛に覆われ、ピンク色の地肌も見えたが、今では毛の色も灰色になり、大きさも1・5倍ほどに成長した。
飼育担当の小森沙耶さん(27)は「まだ目が見えないのですが、巣箱の中で、母親の乳を探すしぐさがとてもかわいらしいです。しばらくは親子で安心できるよう、少し離れた場所から温かく見守ってください」と話していた。
巣箱から外に出てきた様子をちょうど目撃した藤沢市の女性(56)は「こちらの思いが通じたのでしょうか。とても小さくてかわいくて、驚きました」と笑顔を見せた。