大津いじめ自殺 同級生2人に賠償命じる
滋賀県大津市の中学2年の男子生徒の自殺を巡る裁判で、大津地裁は、同級生2人に対し約3750万円の支払いを命じた。
8年前、滋賀県大津市で中学2年の男子生徒が自宅のマンションから飛び降りて自殺した。
遺族は、学校でのいじめが自殺の原因として、当時の同級生3人とその保護者に合わせて約3800万円の損害賠償を求めていた。
これに対し同級生側は、「暴力行為はあったがいじめではなく遊びだと思っていた」と主張していた。
判決で大津地裁は、一連の行為が自殺の主な原因と認め、「死にたいと思わせる孤独感・無価値感を形成させた」として、同級生2人に対して、合わせて約3750万円の支払いを命じた。
父親の会見「いじめと自殺の因果関係が認められたことは画期的な司法判断だと思う。いじめ被害を苦に自殺する子どもを一人でもなくしてほしい。そのために戦うことは、私に託された息子の最後のメッセージと思う」