タイで急死のパンダ、死因は心不全 中国に賠償金支払いへ
タイのチェンマイ動物園は8日、飼育していた19歳の雄のジャイアントパンダ、チュアンチュアンが先月に急死したことについて、死因は心不全だったと明らかにした。
チュアンチュアンは2003年に、雌のリンフイと共に中国からタイに貸与されていた。
動物園は、中国とタイの専門家による検視で死因が心不全であることが判明したと説明。
チュアンチュアンが不適切な食事、動物園側の怠慢、または何らかの攻撃によって死んだとの臆測は事実無根だと強調した。
「検視と分析では、チュアンチュアンの栄養状態は良好だったことが示された。外傷はなく、気管内に異物は確認されなかった」とした。
その上で、貸与契約に明記されている通り、タイ側が中国に賠償金を支払うとした。支払い額は明らかにされていない。
リンフイは当面はチェンマイ動物園に残るという。
チュアンチュアンの急死を巡っては、タイでは悲しむ声が聞かれる一方、中国ではソーシャルメディアでタイ側に過失があるとするようなハッシュタグが使用されていた。
パンダの寿命は野生では14─20年だが、飼育下では30年ほど生きることもある。