東京高裁、元農水次官の保釈決定 長男刺殺、地裁決定覆す
東京高裁は20日、自宅で44歳の長男を刺殺したとして、殺人罪に問われ、一審の裁判員裁判で懲役6年とされた元農林水産事務次官熊沢英昭被告(76)の保釈を認める決定をした。保釈保証金は500万円。
判決後の18日に地裁がいったん保釈を認めない決定をしたが、弁護人が抗告していた。
公判では、弁護側が執行猶予付きの判決を求めたのに対し、地裁は「強固な殺意に基づく危険な犯行だ」と実刑とした。
判決によると、6月1日午後、東京都練馬区の自宅で長男英一郎さんの首などを包丁で多数回突き刺し、失血死させた。