“自己チュー”就活学生の実態 遅刻、悪態、年々増えるドタキャン
現在、就職活動生は会社説明会やOB・OG訪問など、社会人と接する機会が多くなってくる時期です。
そんな中、この時期社会人から聞こえてくるのが、「非常識な学生が多すぎる!」という声です。
社会人が聞くと非常識ともとれる行為を、平然と行う学生が存在するのは事実です。
特に非常識さが表れているのが、会社説明会の「ドタキャン」です。
企業の人事に聞くと年々増えているそうで、ひどい時には数割が事前連絡なしのキャンセルとなるそうです。
まず考えられるのが、規律やマナーに対する考え方の変化です。
企業の採用活動に限らず、就職活動関連のイベントでは、毎回多くの「ドタキャン」が発生します。
主催者は、歩留まりを考えながら、集客をしなくてはならないほどです。
これは、就職活動以外のイベントでも同様だと聞いています。
これはつまり、最近の就活生は、一定の規律やモラルが求められる取り組みに対して、責任感や義務感が欠如しているということではないでしょうか?
結果として、無作為に説明会やセミナーに予約する学生が増え、同時に、予約したことに対する責任感や義務感の欠如を招きました。
近年の就職活動においては、大手の説明会やセミナーであれば予約開始後の数分で「満席」となるのが当たり前です。
この予約争奪戦の中で、「とりあえず」の気持ちで予約する学生が増えました。
それで当日に行くのが面倒になり、「ドタキャン」が増えるのです。
当然ながら企業は対策を講じてきます。
例えば説明会での態度をチェックし、それを選考の評価に加えたり、「ドタキャン」した学生の履歴を残しておいてエントリーシートの選考結果に反映させたり。
でも、企業の対策を知った学生が、表面的な対策をとるのは目に見えています。
こうした「いたちごっこ」によって、「企業活動に有益な人材を採用する」という本質から離れ、非常に低次元でのせめぎ合いになってしまっています。
もちろん、ここまで挙げた例は一部の傾向に過ぎません。
多くの学生は真剣に自分に合った企業選びに取り組んでいます。
そのような学生が、時代の流れに巻き込まれないようにし、純粋に自分に合った企業探しができる状況を模索していく必要があるでしょう。