海岸に強酸性液体ドラム缶漂着…ハングル文字
島根県大田市の海岸で3月下旬、樹脂製や鋼鉄製のドラム缶6本が打ち上げられているのが見つかり、うち2本の内部から強い酸性の液体が検出されたと県が発表した。
県は住民らに新たなドラム缶を見つけた際の注意を呼びかけている。
県によると、同28日に同市温泉津町の櫛くし島付近の海岸で1本、同29日には同市五十猛町などで5本が見つかった。
県央県土整備事務所大田事業所(大田市)で保管している。
中身を調べると、温泉津町の1本と五十猛町の1本には少量の液体が入っていた。
液体は、水素イオン指数(pH)が1程度と強い酸性を示しており、触れると皮膚が赤くかぶれたり、やけどのようにただれたりする恐れがあるという。
県保健環境科学研究所(松江市)で詳細を調べている。他の3本は空、1本は廃油が入っており、このうち3本にハングルで「潤滑油」と書かれていたという。
県は朝鮮半島方面から漂着した可能性があるとみている。
県は「新たにドラム缶を見つけた時は、手を触れず、最寄りの県土整備事務所か警察、消防、市町村に連絡してほしい」と呼びかけている。