北朝鮮“ミサイル”「向上していない」
北朝鮮が人工衛星だとしている事実上のミサイルの発射に失敗したことについて、アメリカのミサイル防衛の責任者は、北朝鮮のミサイル技術がそれほど向上していないという見方を示しました。
アメリカ本土をミサイル攻撃から守る任務を負う国防総省のミサイル防衛局のオライリー局長は18日、議会上院の公聴会で証言を行いました。
この中で、オライリー局長は、北朝鮮が人工衛星だとしている事実上のミサイルについて、「ミサイル技術を確立し、精度を高めるには非常に多くの発射実験が必要だが、北朝鮮はそれを行っていない」と述べ、北朝鮮がミサイル技術を向上させるための十分な実験を行っていないと指摘しました。
そのうえで、「これまでの発射に毎回失敗していることで、技術が不十分であることは証明されており、今回の発射でも技術の進歩は示せなかった」と述べ、北朝鮮のミサイル技術がそれほど向上していないという見方を示しました。
ミサイル防衛局は、北朝鮮などの長距離弾道ミサイルに対抗するため、アラスカ州とカリフォルニア州に迎撃ミサイル基地を設置しているほか、情報収集衛星などを使って24時間態勢で北朝鮮の動きを監視しています。
2012年4月19日 8時23分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120419/k10014554721000.html