眉や唇などに針で色素を注入して形や色合いなどを整える「アートメーク」の施術を医師免許を持たずに行ったとして、京都府警は２９日、医師法違反容疑で京都府綾部市の自称美容業、出野昭子容疑者（５８）を逮捕した。

府警によると、出野容疑者は４〜５月、同市の５０代の女性ら３人に医師免許を持たずに眉付近の皮膚に色素を注入するなどアートメークを施したとしている。
店舗を持たずに出張型で施術しており、府警は今月、出野容疑者の自宅などを家宅捜索。
施術に使ったとみられる医療器具などを押収したという。

アートメークは、人の皮膚に針などを使って色素を注入することで、化粧をしなくても眉・唇などの形や色合いを美しく見せようとする施術。
主に女性の利用が多いが、いわゆる「入れ墨」と同じで危険性が高く、国内では医師免許を有しない者が業として行えば医師法違反にあたる。

アートメークをめぐっては今年７月、医師法違反容疑で大阪府警生活環境課が大阪市淀川区のエステ店経営の女を逮捕。
９月には同府警が同容疑で大阪、京都、兵庫の３府県のエステサロン計４店舗を摘発している。