ダビンチ自画像が劣化 表面に染み、汚れ
イタリアのルネサンス期の巨匠レオナルド・ダビンチの有名な自画像の劣化が進み、深刻な状態にあることを26日、関係者らが記者会見で明らかにした。
ロイター通信が伝えた。
自画像は同国北部のトリノ王室図書館に収蔵されており、16世紀の初め、ダビンチが60歳代のころに縦33・5センチ、横21・6センチの紙の上に赤いチョークで描かれた。
表面に酸化やカビなどによる染みや汚れが目立ち、同図書館や科学者らが修復に着手するかどうかの難しい判断を迫られているという。
自画像は普段は保管庫に入れられて門外不出だが、昨年のイタリア統一150年に際し、2カ月間だけ一般公開された。