巨人の原監督、菅野に苦言 「だらしない」「ハングリーさがない」
巨人・原辰徳監督(56)が5日、菅野智之投手(25)に対して辛らつに活を入れた。
開幕投手の大本命とみられていた右腕は、ここまでのオープン戦で悪戦苦闘の連続。
業を煮やした指揮官は愛のむちを振るうことで奮起を促した。
「1人だらしないのがいるからさ。ちょっと足踏みしちゃっているのがいるだろ」
新千歳空港での報道対応では武士の情けで具体名を挙げなかったものの、指し示す人物は明白。
4日の日本ハム戦(札幌ドーム)での内海の好投に菅野が刺激を受けただろうか、という質問にも「どうだろう。あいつ、マイペースだから」。いら立ちを隠そうとしなかった。
無理もない。オープン戦は絶不調。
登板2試合の成績は計6イニングで8安打4失点。
広島・会沢、ヤクルト・ミレッジに一発を献上した。
開幕までは約3週間。「原家には競って勝つとかいうハングリーさはないんだよ」と、自虐ネタを交えた指揮官。胸の内は穏やかではない。
開幕投手はオープン戦の内容をみて決める巨人。
この日も「まだ横一線。誰にも可能性がある」と言い切った。
55球を投げこんだ菅野は「いい方向にいっているのは間違いない」と語ったが、大役に近づくためには12日のソフトバンク戦(ヤフオクドーム)が濃厚な次回登板で、周囲を納得させるしかない。