千葉・精神科病院暴行 逮捕の准看護師ら、翌日もずさんな看護
千葉県の精神科病院で、患者の男性が暴行を受け、その後死亡した事件で、逮捕された准看護師の男らが、暴行の翌日にも、ずさんな看護を続けていたことが、FNNが新たに入手した映像から明らかになった。
千葉市の石郷岡病院では2012年1月1日、入院していた弘中 陽さん(当時33)の頭をけって、首の骨を折り、その後、死亡させた疑いで、准看護師の菅原 巧容疑者(62)と田中 清容疑者(66)が逮捕されている。
1月2日の映像は、暴行があった日の翌日に撮影されたもので、あおむけにさせられ、無抵抗の弘中さんの腕を、容疑者らが乱暴に伸ばして足に挟み、終始押さえつける様子がとらえられている。
男らはさらに、体勢を無理やり変えて着替えを行い、その際に、払いのけられた布団を、そのまま放置して部屋を出ていった。
病院はこの翌日、弘中さんの異変に気づいて救急搬送したが、弘中さんは、首の骨が折れた影響で、寝たきりの状態が続き、その後、死亡した。
弘中さんの姉は「介護行為を逸脱している。この病院では、患者の扱いが、これが普通だったんじゃないかなと感じます」と話した。
菅原容疑者は、依然として黙秘を続け、田中容疑者は容疑を否認しているが、警察は、日常的な虐待があった可能性もあるとみて調べを進めている。