家賃が1億ルピア…インドネシアでデノミ検討
東南アジア最大の国土と人口を持つインドネシアでは、現在の通貨「ルピア」を「新ルピア」に切り替えるデノミネーション(デノミ)の実施が検討されている。
通貨の単位を1000分の1に切り下げて「1000ルピア」を「新1ルピア」とし、新しい紙幣やコインと交換する。
日常的な買い物でも支払いが数万ルピアとなって不便なためだが、国民生活への影響も大きく、現地に進出している日系企業も行方に注目している。
ルピアは、1990年代後半のアジア通貨危機で価値が急落し、その後も低迷が続いた。
最近は1ルピアが0・0084円前後で取引されている。
牛丼並盛りの価格が約3万5000ルピア(約300円)で、売れ筋のスマートフォンは数百万ルピア(数万円)、首都ジャカルタ中心部ではワンルームマンションの年間家賃が1億ルピア(84万円)を超える。