介護施設連続死 男性の死亡を県に報告せず 誤嚥を「病死」
岐阜県高山市の介護老人保健施設「それいゆ」で7月末以降、高齢入所者5人が相次いで死傷した問題で、食べ物を喉に詰まらせて死亡した男性について、施設が県に報告していなかったことが19日、分かった。施設は「誤嚥ではなく、病死と考えたため」と説明している。
遺族によると、死亡した3人はいずれも高山市在住で、うち2人は門谷富雄さん(80)と石本きん子さん(93)。
施設は19日から遺族や家族への説明を始めた。
5人が入居していたのは、いずれも2階の認知症専門棟だったことが判明。
担当していた職員は18人おり、全員が県警に聴取されているという。
施設は18日の記者会見で、30代の男性職員が死傷した5人の介助に関わっていたと説明。
男性職員は施設側の要請で、17日付で退職した。