センター説明ミス、別室で3時間繰り下げて受験
大学入試センター試験は13日、全国695会場で2日間の日程で始まり、初日は地理歴史・公民、国語、外国語の試験があった。
大学入試センターによると、受験者数は地理歴史・公民が47万1932人(志願者の受験率は81%)、国語が52万4726人(同90・1%)、外国語は54万8465人(同94・1%)だった。14日は理科と数学の試験が行われる。
この日は、センターの説明ミスや交通機関の乱れによる繰り下げが相次いだ。
センターのミスによる繰り下げは、多摩大(東京都多摩市)の会場であった。
受験生の1人は地理歴史・公民の中から2科目を受ける予定だったが、センターに12日、電話で受験科目数の変更が可能かどうかを質問。本来は変更できないのに、対応した職員は誤って「できる」と答えた。
受験生は1科目受験開始時刻の午前10時40分の前に来たが受験できず、その後、事実関係を確認したうえで、別室で3時間繰り下げて受験した。センターは「大変申し訳ない」としている。
また、雪で交通機関が乱れ、新潟大(新潟市)と日本歯科大(同)の会場で1時間繰り下げた。横浜国立大(横浜市)では相鉄線のダイヤが乱れ、1時間繰り下げた。
室蘭工大(北海道室蘭市)では、会場に向かっていた受験生4人がJR室蘭線の踏切事故で会場に行けなくなり、道警がパトカーで会場に送り届けた。
鉄道の乱れなどで、4会場の5人が地理歴史・公民や外国語(筆記)の再試験の対象となった。再試験は20日に行われる。
一方、英語のリスニングでは一部の受験生が機器の不具合を訴えるなどして98会場の112人が試験を中断したが、13日中に試験を終えた。
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