中国の新No.2は4年で27回命狙われ「1000歳まで生きる」と豪語
中国の全国人民代表大会(全人代=国会)は17日、全体会議を開き、習近平国家主席(64)を再選し、副主席に習氏の腹心、王岐山前共産党中央規律検査委員会書記(69)を選出した。
「習氏1強」体制固めの最大の功労者だが、党の役職を退いた人物の起用は異例。1期目の習指導部で反腐敗運動を指揮した王氏は、事実上のNo・2となりそうだ。
王氏は習氏の最側近。憲法改正の作業チームで国家主席と副主席の任期を撤廃する改正案をまとめ上げ、30年以上の付き合いがある習氏の長期支配を可能とする環境を整えた。
大抜てきには、米中貿易摩擦への対処を担わせるのではないかとの見方もあり、今後の活躍が注目される。
反腐敗運動を指揮したことから数々の反発があったとされ、香港誌はこれまで王氏について、中国で反腐敗運動が大々的に行われていた2012年から16年までの4年間に、27回も命を狙われていたと報道。
王氏は「私は1000歳まで生きることができる」と豪語するなど、負けない姿勢を示していた。