アイロンかけても性能落ちず、超薄型の太陽電池
理化学研究所と東レなどの研究チームは16日、100度以上の高温で布地に貼り付けても性能が落ちない超薄型の太陽電池を開発したと発表した。
服と一緒に身に着ける「ウェアラブル電子機器」などの電源として、2020年代前半の商品化を目指すという。
開発したのは、シリコンの代わりに有機化合物を使った厚さ0・003ミリ・メートルのフィルム状の太陽電池。
東レが開発した耐熱性に優れた半導体樹脂を使っており、布地に貼り付けた後に、アイロンをかけても性能が落ちないことを確かめた。
チームはこれまで、基板をゴムシートで挟む技術で、洗濯可能な電池も開発している。
福田憲二郎・理研専任研究員は「将来は携帯音楽プレーヤーや、血圧計などの薄型センサーの電源としての応用も期待できる」と話している。