マグネットボールを幼児誤飲、胃や腸に穴開く
マグネットボールと呼ばれる強力な磁石の玩具を幼児が誤飲し、胃や腸に穴が開く事故があったとして、国民生活センターは19日、注意を呼びかけた。
マグネットボールは直径3〜30ミリ程度。いくつも組み合わせ様々な形を作って遊ぶ。
指先などを上下二つで挟んでも落ちないほど磁力が強い。
同センターによると、昨年12月、3歳男児がクリスマスプレゼントでもらったマグネットボール(直径3ミリ)5個を相次いで誤飲。
約1週間後に開腹手術をしたところ胃と小腸を貫いてつながっていた。
今年1月には、1歳9か月の女児がマグネットボール37個を誤飲し、開腹手術で摘出した。小腸の3か所に穴が開いていた。
同センターが、マグネットボールを販売していた32のインターネットサイトを調べたところ、30サイトが誤飲に関する注意表示をしていなかった。
同センターは「子供に強力な磁石を玩具として与えないでほしい。誤飲に気付いたらすぐに医療機関で受診を」と呼びかけている。