占い師に9800万円賠償命令 相談女性を風俗店で働かせて収入奪う
相談した女性占い師に風俗店で働くよう指示され、2年半の間ほとんどの収入を奪われたとして、埼玉県に住む30代の女性が損害賠償を求めた訴訟で、東京地裁は18日、「自分を信じ切っている女性を精神的に従わせて金をだまし取った」として、ほぼ請求通り9824万円の支払いを占い師側に命じた。
戸室壮太郎裁判官は「関係を利用して恐怖心をあおり続け、収入をほぼ全て詐取し続けた極めて悪質な行為だ」と指摘した。
判決によると、原告の女性は2008年ごろ、女性誌の広告を見て占い相談に電話をし、占い師と毎日のように連絡を取るようになった。
風俗店で働くよう指示され、11年6月〜13年末の収入約8300万円のうち、ほとんどを占い師に渡していた。
占い師からは生活費を支給されていたが、1日当たり100円程度の時もあり、万引をしたり、知人から食料を分けてもらったりしていた。
女性は13年11月に東京国税局の税務調査を受け、担当者の説得でだまされていたと理解、占い師に金の返還を求めたが拒否され提訴した。
戸室壮太郎裁判官は「関係を利用して恐怖心をあおり続け、収入をほぼ全て詐取し続けた極めて悪質な行為だ」と指摘した。
判決によると、原告の女性は2008年ごろ、女性誌の広告を見て占い相談に電話をし、占い師と毎日のように連絡を取るようになった。
風俗店で働くよう指示され、11年6月〜13年末の収入約8300万円のうち、ほとんどを占い師に渡していた。
占い師からは生活費を支給されていたが、1日当たり100円程度の時もあり、万引をしたり、知人から食料を分けてもらったりしていた。
女性は13年11月に東京国税局の税務調査を受け、担当者の説得でだまされていたと理解、占い師に金の返還を求めたが拒否され提訴した。