「人間性かけらもない」松戸女児殺害、死刑求刑
ベトナム国籍で千葉県松戸市の小学3年レェ・ティ・ニャット・リンさん(当時9歳)が昨年3月に殺害された事件で、殺人罪などに問われた同じ小学校の元保護者会長、渋谷恭正被告(47)に対する裁判員裁判の第10回公判が18日、千葉地裁(野原俊郎裁判長)で開かれた。検察側は「陵辱の限りを尽くした常軌を逸した犯行」として、死刑を求刑した。
起訴状では、渋谷被告は昨年3月24日、登校中のリンさんをわいせつ目的で軽自動車に連れ込み、千葉県内またはその周辺で首を圧迫して窒息死させ、同県我孫子市の排水路脇に遺体を遺棄したなどとしている。
初公判で渋谷被告は「一切関与していない」として無罪を主張。
14日の被告人質問でも、リンさんが殺害されたとされる昨年3月24日の自身の行動について、「子供と約束していた釣りの準備や下見をしていた」などと述べ、事件への関与を否定していた。
論告で検察側は、リンさんの遺体腹部の付着物から渋谷被告のDNA型が検出されたことなどから、被告が「犯人であることは疑いない」と指摘。
遺体の首には絞められた痕があり、「殺意をもって、首を圧迫し続けたことは明らか」とした。
その上で、「被害者が一人であっても悪質性が際立っている。人間性のかけらもない」と述べ、死刑を求刑した。
起訴状では、渋谷被告は昨年3月24日、登校中のリンさんをわいせつ目的で軽自動車に連れ込み、千葉県内またはその周辺で首を圧迫して窒息死させ、同県我孫子市の排水路脇に遺体を遺棄したなどとしている。
初公判で渋谷被告は「一切関与していない」として無罪を主張。
14日の被告人質問でも、リンさんが殺害されたとされる昨年3月24日の自身の行動について、「子供と約束していた釣りの準備や下見をしていた」などと述べ、事件への関与を否定していた。
論告で検察側は、リンさんの遺体腹部の付着物から渋谷被告のDNA型が検出されたことなどから、被告が「犯人であることは疑いない」と指摘。
遺体の首には絞められた痕があり、「殺意をもって、首を圧迫し続けたことは明らか」とした。
その上で、「被害者が一人であっても悪質性が際立っている。人間性のかけらもない」と述べ、死刑を求刑した。