山と人里近く温暖、野良犬が繁殖…殺処分率最多
2016年度に香川県内の保健所などに収容された犬2509匹のうち、飼い主や譲渡先が見つからなかった1875匹が殺処分された。
殺処分率74・7%は全国平均25・8%を大きく上回り、7年連続で全国ワーストになった。
処分された犬のほとんどが野良犬で対策が急がれる。
県生活衛生課によると、殺処分率は13年度91・0%、14年度83・1%、15年度81・2%。
微減傾向にあるものの、四国の3県(16年度)を見れば、全国ワースト2位の愛媛(66・5%)、徳島(52・9%)、高知(23・6%)を大きく上回っている。
香川は他府県に比べ、保健所などに収容される犬の数が非常に多く、それを押し上げているのが野良犬の数だ。
2509匹のうち、野良犬など所有者不明の犬は97・5%の2447匹に上った。
10年度1997匹だったのが、14年度2349匹、15年度2643匹と増加傾向にある。
県内は、野良犬のねぐらになる山と、餌を確保するための人里が近く、温暖なため、住みやすい環境があり、野良犬の繁殖が進んでいるとみられる。