覚醒剤「元夫が無理やり注射」取り調べ中は「意識混濁」…女性に無罪判決
元夫と一緒に覚醒剤を使用したとして覚醒剤取締法違反(使用)に問われた女性被告の判決が24日、札幌地裁であり、向井志穂裁判官は「元夫が無理やり注射した疑いが強い」として無罪(求刑・懲役2年)を言い渡した。
女性は札幌市白石区の自宅で昨年3月、元夫と共謀し、覚醒剤を注射して使用したとして起訴された。
判決によると、女性は警察の捜査段階から、元夫から同意なく注射されたと説明。
取り調べの最中は、覚醒剤の影響で意識が混濁していたなどと主張していた。
判決で向井裁判官は、「捜査官は、被告から聴取した過去の話を織り交ぜた」と指摘し、「元夫の注射に同意していたと読み取れるよう、供述調書が意図して作成された可能性を否定できない」などと述べ、覚醒剤使用に対する女性の故意や共謀を認定しなかった。
札幌地検の山口敬之・次席検事は「判決内容を精査し、上級庁と協議の上、適切に対応したい」とコメントした。
女性は札幌市白石区の自宅で昨年3月、元夫と共謀し、覚醒剤を注射して使用したとして起訴された。
判決によると、女性は警察の捜査段階から、元夫から同意なく注射されたと説明。
取り調べの最中は、覚醒剤の影響で意識が混濁していたなどと主張していた。
判決で向井裁判官は、「捜査官は、被告から聴取した過去の話を織り交ぜた」と指摘し、「元夫の注射に同意していたと読み取れるよう、供述調書が意図して作成された可能性を否定できない」などと述べ、覚醒剤使用に対する女性の故意や共謀を認定しなかった。
札幌地検の山口敬之・次席検事は「判決内容を精査し、上級庁と協議の上、適切に対応したい」とコメントした。