M7・1地震はアウターライズ型、大津波危険も
気象庁によると、福島県沖のマグニチュード(M)7・1の地震は、海側の太平洋プレート(岩板)の内部で起きた「アウターライズ型地震」だったとみられる。
2011年の東日本大震災後、専門家が度々、発生の可能性を指摘しており、昨年12月にも、三陸沖で同タイプの地震(M7・3)が起きた。
震源が遠く、強い揺れは感じにくいが、海底が上下に大きく動き、大津波を起こしやすい。
東日本の太平洋の沖合では、陸側のプレートの下に太平洋プレートが沈み込んでおり、東日本大震災(M9・0)は、その境界部分が滑った「プレート境界型」の地震だった。
この結果、太平洋プレートが以前より沈み込みやすくなり、プレート内部が引っ張られて裂けるアウターライズ型地震につながった。
1896年の明治三陸地震の37年後に起きた昭和三陸地震がこの典型例で、大津波によって3000人以上の死者・行方不明者が出た。