大型の台風１２号は３１日、沖縄の南海上を発達しながら北北西へ進んだ。

気象庁によると、同日夕から８月１日未明にかけ沖縄本島付近を通過するとみられる。
風速２５メートル以上の暴風域はないが、１日には沖縄や鹿児島の奄美地方で非常に強い風が吹く見込みで、気象庁は注意を呼び掛けている。
海上も大しけになるとみられ、警戒が必要とした。

台風が接近する沖縄や奄美のほか、暖かく湿った空気が流れ込んでいる九州南部では、大気が不安定になって積乱雲が発生。
雷雨や１時間に５０ミリの激しい雨が降るところもある。

１日にかけて予想される最大風速は沖縄地方が２２メートル（最大瞬間風速３５メートル）、奄美地方が２０メートル（同３０メートル）。
１日正午までの２４時間予想雨量は沖縄が２５０ミリ、九州南部が２００ミリ。

台風１２号は３１日正午現在、那覇市の南南西約１７０キロを時速２０キロで北西へ進んだ。
中心の気圧は９８５ヘクトパスカル、最大風速は２０メートル、最大瞬間風速は３０メートル。
台風１１号も３１日、マリアナ諸島付近の海上を進んだ。