エルニーニョ影響か、世界CO2濃度が過去最高
世界気象機関(WMO、本部=スイス・ジュネーブ)は30日、温室効果ガスの一つである二酸化炭素(CO2)の2016年の大気中の世界平均濃度が403・3ppm(ppmは100万分の1)に達し、観測史上の最高値を更新したと発表した。
同様に温室効果ガスとして知られるメタンや一酸化二窒素も最高値を更新した。
CO2濃度は15年に比べて3・3ppm増と、例年に比べて急激に上昇した。
CO2濃度は、南米ペルー沖の海面水温が上がる「エルニーニョ現象」の発生時に増加する傾向があり、WMOは、16年春まで続いたエルニーニョの影響が大きいとみている。
WMOによると、地質学的な記録に基づく推定で、300万〜500万年前に今と近いCO2濃度の時代があり、当時は気温が今より2〜3度、海水面も10〜20メートル高かったという。
ペッテリ・ターラス事務局長は「より強力な温室効果ガスの削減を実施しなければ危機的な気温上昇に向かうだろう」と警告している。
同様に温室効果ガスとして知られるメタンや一酸化二窒素も最高値を更新した。
CO2濃度は15年に比べて3・3ppm増と、例年に比べて急激に上昇した。
CO2濃度は、南米ペルー沖の海面水温が上がる「エルニーニョ現象」の発生時に増加する傾向があり、WMOは、16年春まで続いたエルニーニョの影響が大きいとみている。
WMOによると、地質学的な記録に基づく推定で、300万〜500万年前に今と近いCO2濃度の時代があり、当時は気温が今より2〜3度、海水面も10〜20メートル高かったという。
ペッテリ・ターラス事務局長は「より強力な温室効果ガスの削減を実施しなければ危機的な気温上昇に向かうだろう」と警告している。