「堂島プレミアムロール」使用差し止め賠償命令
人気生洋菓子「堂島ロール」を製造販売する「モンシェール」(大阪市)が、類似商品で損害を被ったとして、販売元の「堂島プレミアム」(同)などに、名称の使用差し止めや計1億円の損害賠償を求めた訴訟の判決が17日、大阪地裁であった。
森崎英二裁判長(谷有恒裁判長代読)は類似商品と認め、「消費者が混同する」として名称などの使用差し止めと計約3400万円の賠償を命じた。
判決によると、モンシェール社は2006年までに堂島ロールの販売を開始。
一方、プレミアム社は12年の設立後、「堂島プレミアムロール」をスーパーなどで販売した。現在は販売していない。
森崎裁判長は、堂島ロールは雑誌やテレビ番組で取り上げられ、「プレミアム社設立時には周知の域を超え、著名と言えるほどだった」と指摘。
両商品の名称は全体的に類似し、価格もほぼ同じで、「消費者だけでなく、スーパーも両商品を誤認していた」とした。