沼津市拠点の派遣型風俗店（デリバリーヘルス）の運営をめぐり、富士宮市消防本部の消防士坂井聖容疑者（３７）（静岡市葵区瀬名川）が傷害と強要容疑で再逮捕された事件で、
静岡県警は２９日、実質的な経営者とされる坂井容疑者を児童福祉法違反（淫行させる行為）容疑で再逮捕した。

また、強要の共犯容疑で再逮捕されていた建設業高橋義将容疑者（２９）（富士市森島）を恐喝容疑で再逮捕した。一方、静岡地検沼津支部は同日、坂井容疑者を傷害罪で静岡地裁沼津支部に起訴した。
両容疑者の強要容疑については、いずれも不起訴（起訴猶予）とした。地検支部は「犯行への関与の程度などを考慮した」としている。

沼津署の発表によると、坂井容疑者は２０１１年２月下旬、裾野市のアパートに住まわせていた県東部の少女（当時１７歳）を、
１８歳未満と知りながら沼津市のホテルに派遣し、男性客と淫らな行為をさせた疑い。「ちょっと違う」と容疑を一部否認しているという。

また、高橋容疑者は１１年１２月〜１２年９月、別の風俗店で働いていた県東部の２０歳代の女性に、「普通のバイトじゃないよね」などと言って、口止め料名目で現金計４０万円を脅し取った疑い。

一方、富士宮市は２９日、坂井容疑者を地方公務員法に基づく分限休職処分にすると発表した。懲戒処分については事件の詳細を確認後、検討する。