広島で土砂崩れ、生き埋めなどで18人が死亡 13人行方不明
19日深夜から20日未明にかけ、広島市の安佐南区、安佐北区に局地的な豪雨が降り、土砂崩れが相次ぎ、多数の住宅がのみ込まれるなどした。
広島県警によると、18人が死亡、生き埋めになるなどした13人が行方不明になっている。消防隊が救出や捜索を続けている。
安佐北区では20日午前1時半から3時間の降雨量が観測史上最大を記録。広島市などに土砂災害警戒情報が出ていた。
安倍晋三首相は、被害状況の把握や被災者の救命、救助に全力で取り組むよう関係省庁に指示した。
広島県の派遣要請に基づき、陸上自衛隊が救助に当たった。
安佐北区可部東6丁目では、消防隊員の男性(53)が救助活動中、土砂崩れに巻き込まれ死亡した。
付近住民から「土砂で生き埋めになった」「川で流された」などの119番が相次ぎ、安佐南区八木3丁目で15歳の女性と祖父母の計3人が、安佐北区可部東6丁目でも数人が生き埋めになったなどと連絡があった。
民家や車が流されたとの通報も相次いだ。県営住宅でも被害が出ている。
広島地方気象台によると、安佐北区付近では20日午前3時半ごろ、1時間に100ミリを超える「記録的短時間大雨情報」が出され、多いところでは121ミリを記録。
同区三入では午前4時半までの3時間の降雨量が204ミリに達した。同区と安佐南区では避難勧告が出ていた。