新潟の米山知事、進退結論出ず「整理する時間を」
女性問題が取りざたされている新潟県の米山隆一知事は17日、県庁で記者会見し、自身の進退について「結論は出ていない。1日、2日、整理する時間を与えてほしい」と述べた。19日にも辞職するかどうかを表明する見通しだ。
米山氏は記者会見で、女性問題が理由だと認め、15日に週刊誌取材を受けたと明らかにした。
これを踏まえ米山氏は周辺に辞職の意向を伝えていた。
記者会見で、支援者や県職員に相談し「頑張れという声ももらった」と慰留されたことを説明。
女性問題について「行為に関しては後悔している」と述べた上で「責められる余地はある」と、時折涙を見せながら語った。
一方で「自由恋愛だった」と、違法性はないとの認識を示した。
米山氏を支える社民党県連の小山芳元代表は取材に対し、16日夜に自身を含む県政与党関係者らが米山氏に辞職を進言したと明かした。
同時に「続投はかなり厳しい」と語った。知事選で米山氏を推薦した共産党も、女性問題が真実なら辞任すべきとの立場だ。
県政野党自民党の柄沢正三県連幹事長は「説明責任が欠如している」と批判。自民党のベテラン県議は「早く退いた方がいい」と語った。
一方、民進、社民両党系の県政与党会派「未来にいがた」は当面推移を見守る方針を確認した。
米山氏は2016年、3期務めて不出馬を表明した泉田裕彦前知事の任期満了に伴う知事選で、東京電力柏崎刈羽原発の再稼働に慎重姿勢を主張。自民、公明両党推薦候補らを破り初当選した。