那覇市で行われた沖縄県知事選候補者の街頭演説に出席した自民党の小泉進次郎筆頭副幹事長＝１６日午後　Photo By 共同

翁長雄志知事の死去に伴う沖縄県知事選（３０日投開票）の告示後最初の日曜日となった１６日、自民党の小泉進次郎筆頭副幹事長が、前宜野湾市長の佐喜真淳氏（５４）＝自民、公明、維新、希望推薦＝の応援演説を那覇市など県内３カ所で行った。

この日で引退した地元のスーパースター安室奈美恵（４０）を「本当にお疲れさまでした。ありがとうございました」とねぎらうなど、積極的に演説に取り入れた。

それもそのはず。実は、陣営にとって最大の懸念材料が安室。知事選は、翁長氏の後継として「オール沖縄」が推す元衆院議員の玉城デニー氏（５８）と一騎打ちの様相だ。
安室は、翁長氏が死去した際に「知事のご遺志が、この先も受け継がれることを願っております」などと異例の追悼コメントを発表しており、仮に翁長氏に肩入れするような発言があれば、戦局を左右しかねないと陣営は恐れている。

地元メディアでは、危機感を持った自民党幹部が安室と接触し、政治に絡む話はしないよう頼んだとの情報まで出回ってるほどだ。
党関係者は、１５日の音楽イベントで安室が「さわげ沖縄！」と叫んだことにまでピリピリしているという。

菅義偉官房長官らが告示前から何度も沖縄入りし、進次郎氏を投入した必勝シフト。平成の歌姫という難敵は果たして攻略できたのか？