「コンプラ違反倒産」過去最高200件 昨年度…法令順守、高まる機運
昨年度のコンプライアンス違反による倒産件数が過去最高となった。
平成24年度にコンプライアンス(法令順守)違反が原因で倒産した企業が、過去最高の200件に上ったことが民間信用調査会社「帝国データバンク」の調査で分かった。
同社は調査を17年度から実施。
24年度は、それまでの最高だった23年度の159件から、約26%増加した。
同社によると、コンプラ違反倒産は、金融機関が企業の資金繰りを支援するよう定めた「中小企業金融円滑化法」が施行された21年度に大幅に減ったが、その後は再び増加。
同法を利用した際に過去の粉飾決算が発覚、融資が止まり倒産した企業が相次いだことも増加の一因という。
違反の内訳は、建設業法や道路運送法など業界を規制する法令に違反した「業法違反」が60件でトップ。
「粉飾決算」(57件)、「資金使途不正」(25件)が続いた。
経営者や役員の逮捕後に倒産した事例も12件あった。
業種では建設業が54件で最多。