伊達、初戦ストレート負け…2度目の現役に幕
現役引退を表明していた女子テニスの伊達公子選手(46)(エステティックTBC)は12日、東京都江東区の有明テニスの森公園で行われたジャパン女子オープン(読売新聞社後援)のシングルス1回戦でストレート負けし、2008年の復帰から約10年間に及んだ2度目の現役生活を終えた。
朝から降り続いた雨で試合延期も危ぶまれた中、この大会の有明開催で過去最高の2835人が来場。
手術した左膝の不安に加えて右肩に痛みを抱える中、「1ポイントでも多く自分らしいプレーがしたい」と自らを鼓舞。
結局、1ゲームも取れなかったが、往年さながらの鋭いショットが決まると満員の観客席から万雷の拍手が送られた。
試合後のセレモニーでは感極まって涙する場面もあったが、「1度目の引退のように『テニスはもう十分、ラケットも握りたくない』という日はないと思う。会場にもまた足を運び、皆さんと同じ立場でテニスを見続けていきたい」と笑顔でコートに別れを告げた。